福田雄一監督作品『宇宙の仕事』キャッチコピー:制作実績

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「地球か、自分か。」

過去実績の掲載強化ウィークはじめます。

随分前のことですが、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ、映画『銀魂』などで知られる福田雄一監督が手がけたAmazonプライム・ビデオドラマ『宇宙の仕事』のキャッチコピーを制作しました。

監督ご自身にも見ていただくということでちょっと緊張しましたが、無事気に入っていただけて安心したのを覚えています。

『宇宙の仕事』が描いたもの

キャッチコピー「地球か、自分か。」のねらいを説明する前に、『宇宙の仕事』というドラマがどんな作品かを手短に。

この作品は、地球を侵略しに来る宇宙人たちの撃退役に選ばれた主人公たちの奮闘を描いた作品です。といってもそこは福田雄一監督、主人公たちは訓練を受けたガチな防衛軍ではありません。サラリーマンだったり、主婦だったり、フリーターやアイドル志望だったりします。特別な勇気や責任感があるわけでもない、ごくフツーの人々です。宇宙人が嫌がる特殊な体臭を持つこと、それ以外は。攻めてくる宇宙人も、これまた小市民的な、ちょっと情けない奴らばかりで、そんな両者の小競り合いや内輪揉めが面白おかしく描かれます。

福田節とも言える、ユニークな設定や台詞回しが随所に見られる、コメディー作品。ですが、ちょっと深読みしてみると、そこには普遍的な葛藤のようなものがあります。

“地球を守る”仕事を突如任され、時間を奪われる主人公たち。けれど一般市民である彼らには、家事や仕事、バイトや夢などそれぞれが“自分の生活”があります。自分勝手でカオスなように見える主人公たちですが、その心のうちを想像してみると、どこか共感してしまうリアルさがそこにはあります。――地球か、自分か。地球と自分という大小両極端なものを天秤にかけるシュールさに、より惹き込まれていく。そんな作品です。

キャッチコピーのねらい

キャッチコピー制作着手時には、台本もまだなく、A4数枚の企画書をもとに作品のテーマやメッセージを読み取る必要がありました。

コメディーであることはハッキリしているけれど、コメディー作品のコピーに「笑える」とか「抱腹絶倒」と書くほど愚かなことはありません。宇宙SFの壮大さを感じさせつつ、意味がわかると笑いを下支えするような、そんなキャッチコピーを目指しました。

ヒントになったのは、同じく福田雄一監督の作品である映画『女子ーズ』。街を襲う怪人に対抗するために急遽招集された5人の女子を描く戦隊モノです。この作品も『宇宙の仕事』と同じくコメディー作品ですが、葛藤部分がよりハッキリと描かれています。桐谷美玲演じる、ゼネコン勤めの真面目なキャリアウーマンは、いつもはサボりがちな他メンバーを説得する役ですが、自身の大事な仕事を前に、戦隊の招集を拒否します。世界の平和か、自分の暮らしの平穏か。笑わすだけ笑わせといて、ちょっと刺さっちゃう部分もあるのがズルいなと思わされる作品です。

提案時には、より直接的な「え、それオレの仕事?」のような案も含めましたが、含みと情緒感のある推し案を選んでいただけたのはうれしかったですね。


エンタメ系コンテンツのキャッチコピーも承ります。

映画やドラマのお仕事はめったにないのですが、注目度が高めで、おもしろいチャレンジができることも多いので、ぜひとも増やしていきたいジャンルです。映像以外も、小説やマンガ等々、エンタメ全般に興味がありますので、ぜひお声がけください。

 

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