プログラマーの三大美徳を関西弁に訳してみた

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プログラマーの三大美徳

プログラマーの三大美徳は、働き方改革にも役立ちそう

先日の労働者VS資本家の対立構図おかしくねって話の続き。働き方改革と経済成長を両立させようと思ったら、業務効率化が必要なわけだけど、そのためには意識改革も必要だなと思う。「勤勉に、我慢強く、謙虚に」働くことを良しとする風潮がある限り、働き方なんて変わんないだろうなと。

じゃあどうしたらいいと思うの?って問への答えとしてこれがいいんじゃないかなって思ってるのが、表題にもあるプログラマーの三大美徳。プログラミング言語「Perl」を開発したスーパープログラマーのラリー・ウォールさんが提唱した「プログラマーたるものかくあるべし」という内容なんだけど、これがプログラマーじゃない人にとってもおもしろい。彼が挙げた3つの美徳は以下。

  1. 怠惰 (Laziness)
  2. 短気 (Impatience)
  3. 傲慢 (Hubris)

見事に上で挙げた良き労働者像と真反対の内容。一見、三大欠点の間違いでは? とも思えるのだけど、説明を読むとこれがけっこう納得感があるし、役に立つ。

関西弁に訳してみた

ネットで見かける訳が、若干違和感があったのと、標準語Verはゴロゴロしてるから、関西弁にしてみた(※英語も関西弁もネイティブではないので、間違いがあったらご指摘は心身に受け止めます)。ということで、以下からどうぞ。

1.怠慢 (Laziness)

The quality that makes you go to great effort to reduce overall energy expenditure. It makes you write labor-saving programs that other people will find useful, and document what you wrote so you don’t have to answer so many questions about it. Hence, the first great virtue of a programmer.

関西弁:
怠惰っちゅうんは、みんなの労力をなるべく減らすために努力する気質のことやで。怠惰なプログラマーは、他の人の手間を減らすんに役立つプログラムを書けるはずや。あとは、そのプログラムの仕様をまとめた取説なんかも書けるな。ほんなら他の人からいちいち仕様について聞かれる手間もないしな。せやから怠惰はプログラマーにとっていっちゃん大事な美徳なんや。

2.短気 (Impatience)

The anger you feel when the computer is being lazy. This makes you write programs that don’t just react to your needs, but actually anticipate them. Or at least pretend to. Hence, the second great virtue of a programmer.

関西弁:
短気ゆうたら、コンピュータが役に立たへんときに腹立つ感情のことや。短気なプログラマーの書くプログラムは、今必要なことを処理するだけやのうて、先々必要になることにも対応できるんや。そこまでのもんは書かれかもしれんけど、少なくとも書こうとはする。どや? 短気はプログラマーにとって2番めに大事な美徳やろ?

3.傲慢 (Hubris)

Excessive pride, the sort of thing Zeus zaps you for. Also the quality that makes you write (and maintain) programs that other people won’t want to say bad things about. Hence, the third great virtue of a programmer.

関西弁:
傲慢はな、ごっついプライドが高いことや。どれくらいかゆうたら、ゼウスのおっちゃんにもキレられるくらいやな。傲慢なプログラマーやったら、人から文句つけられたら嫌やから、ツッコミどころのないプログラムを書くやろ。書いた後も書きっぱなしやのうて、ちょいちょい手入れするやろし。な、傲慢はプログラマーにとって3番めに重要な美徳やっちゅうわけや。

という具合に、単語だけ並べると欠点にしか見えなかった「怠惰」「短気」「傲慢」が、プログラマーにとっては美徳となる理由が説明されている。

注意:三大美徳は人に向けちゃダメ

これを解釈するときに、けっこう重要な前提にあるのが、原文の2文目のある共通点。

<Laziness>
It makes you write labor-saving programs ~

<Impatience>
This makes you write programs ~

<Hubris>
~ that makes you write (and maintain) programs ~

すべて「It makes you write programs」という文章が入っている。「怠惰(短気/傲慢)は、あなたにプログラムを書かせる」。3つの美徳はあくまでも「プログラムを書く」という生産活動に向かうための原動力になっている。他人に対して怠惰(短気/傲慢)な態度で接していいという意味ではないことには気をつけたい。

「怠惰」「短気」「傲慢」が許されるなら、最強にストレスフリー

「怠惰」な人は、「勤勉」な人とちがって、労を惜しむ。「短気」な人は、「我慢強い」働く人とちがって、同じイライラを二度と味わいたくない。「傲慢」な人は、「謙虚」な人と違って自分のやり方を信じる。これって、究極的にストレスフリーな働き方だよなあ。

しかもこの考え方って、別にプログラマー以外にも活かせるとも思う。プログラミングの代わりが「制度づくり」でも「設備改善」でも、「営業」でも成り立つし。新規客に会う度に同じ説明するのめんどくさいから、顧客ステータスに合わせた営業ツールをつくる。売れないのがムカつくから、売れるセールストークをシミュレーションしまくる。上司から営業手法についてあーだこーだ言われたくないから、文句のつけようがない手法を考え、改善しつづける。的な。

と書いてみるとまあ全然ラクではなくて、実は「勤勉で我慢強くて謙虚な人」よりも努力しないといけないと思う。でも、そういう感覚の人が増えないと働き方改革とか無理なんじゃないかななんて思う今日このごろです。

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